「下手くそ」が「唯一無二」に変わる瞬間:ジュゼッピ・ローガンが奏でた危うくも美しいフリージャズの真髄

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ジャズの常識を覆す音の魔術師:ジュゼッピ・ローガンとフリージャズの深遠

「ジャズは難しい」「フリージャズなんて、何を聴けばいいのかわからない」――そんな風に感じたことはありませんか? 。多くの人にとってジャズ、特にフリージャズは、その自由すぎる表現ゆえに敷居が高く感じられるかもしれません。しかし、もしその常識を覆すような、衝撃的でありながらも聴く者の心に深く響く音楽があるとしたらどうでしょう?

この記事では、ジャズ史において「失われた巨匠」とも称され、半世紀近い沈黙を経て奇跡的なカムバックを果たしたサックス奏者、ジュゼッピ・ローガンの波乱に満ちた生涯と、彼の唯一無二の音楽世界に迫ります。彼の初期の作品から晩年のカムバック作までを辿り、フリージャズが持つ真の魅力と多様性を紐解いていきます。ジャズ初心者の方にはその核心を分かりやすく、そして長年の愛好家の方には、さらに深い洞察と新たな発見を提供することを目指します。

この記事を読み終える頃には、あなたのジャズに対する認識はきっと大きく変わっているはずです。さあ、ジュゼッピ・ローガンが描いた、音の荒野を駆け抜ける旅に出かけましょう。

フリージャズの扉を開く:ジュゼッピ・ローガンの入門ガイド

フリージャズは1960年代に隆盛を極めた、ジャズの伝統的な「基準」や「期待」から大きく逸脱した音楽です。一般的に、その自由度の高さから「難解」という印象を持たれがちですが、ジュゼッピ・ローガンの音楽は、その中に人間的な感情や情熱が強く込められており、聴く者に強い印象を与えます。

フリージャズって、結局何が「自由」なの?

まず、フリージャズの基本的な考え方をシンプルに理解しましょう。

伝統からの解放: フリージャズは、和音進行、リズム、形式といった伝統的なジャズの構造から自由に逸脱することを試みます。

即興演奏の重視: 予測不能な展開や、その場限りの創造性が何よりも尊重されます。ミュージシャンは互いの演奏に深く耳を傾け、瞬間的な相互作用を通じて音楽を形作ります。

感情表現の追求: テクニックや理論よりも、むき出しの感情や内面的な体験を音として表現することに重きが置かれます。

ジュゼッピ・ローガンのサウンド:初心者にも響く「下手ウマ」の魅力

ジュゼッピ・ローガンの音楽は、時に「想像を絶する下手くそさ」と評されることもありました。
しかし、この「稚拙さ」と「情熱」が同居する独特のサウンドこそが、彼の音楽の最大の魅力であり、多くの人を惹きつける理由なのです。

ジュゼッピ・ローガン:唯一無二のサウンド

素朴で率直な表現: 彼のサックスやその他の楽器の音色は、洗練された技巧よりも、音楽を演奏する喜びや内面の感情がストレートに表れています。

「下手ウマ」の芸術: 技術的な完璧さよりも、その個性的な音色や予測不能なフレーズが、聴く者に強い印象を与えます。ある評論家は彼の音を、「ナイーブで無作法、荒削りでさえある」と表現しつつも、「音楽の魅力には抗えない」と述べています。

聴くたびに新たな発見: 彼の演奏は一聴すると乱雑に聞こえるかもしれませんが、繰り返し聴くことで、その奥に秘められた深い意味やミュージシャン同士の濃密な相互作用が見えてきます。

ローガンの音楽を聴く際は、「上手い・下手」といった既存の価値基準から一度離れ、「この音から何を感じるか」という純粋な気持ちで耳を傾けてみてください。きっとこれまで、体験したことのない音楽の感動があなたを待っているはずです。

フリージャズの深淵へ:愛好家が知るべきジュゼッピ・ローガン

ジュゼッピ・ローガンは、単なる個性派ミュージシャンではありません。彼の音楽と生涯は、フリージャズというジャンルが持つ実験性、人間性、そして社会的な背景を色濃く反映しています。ESP-Diskという伝説的なレーベルとの関わりから、半世紀の沈黙、そして奇跡のカムバックまで、彼の物語はジャズ史における重要な一章を形作っています。

伝説のレーベルESP-Diskとローガンの「哲学ジャズ」

ジュゼッピ・ローガンの初期の作品は、1960年代のニューヨークで設立された独立系レーベルESP-Diskからリリースされました。このレーベルは、弁護士であったバーナード・ストールマンによって1963年に設立され、「アーティストだけが決定する (The artists alone decide)」という倫理に基づき、サン・ラファラオ・サンダースアルバート・アイラーオーネット・コールマンといった、当時としては急進的なジャズのレジェンドたちの作品を数多く世に送り出しました。ESP-Diskはまた、フォークロックやアンダーグラウンドロックのアーティストも擁し、1960年代のニューヨークのカウンターカルチャーを形成する上で重要な役割を果たしました。

ジュゼッピ・ローガンは、ESP-Diskの中でも特に異彩を放つ存在でした。彼のアルバムは「哲学ジャズ」という、いかにも難解そうな呼称で紹介されることもあり、その異様ともいえるジャケットデザインとともに、ジャズを聴き始めたばかりのリスナーには近寄りがたい雰囲気を醸し出していました。

ESP-Diskの創設者であるバーナード・ストールマンは、ローガンについて非常に興味深いエピソードを語っています。ストールマンは、ローガンが「ものすごい量のドラッグをやっていた」と述べ、彼が精神的な問題を抱えていたことを示唆しています。ローガンは理由もなくストールマンを攻撃したり、スタジオで「俺から盗むなら、ぶっ殺してやるからな」と脅迫したりすることもあったといいます。しかし、ストールマンはローガンの音楽を愛しており、彼の最初のセッションを録音するに至りました。

「さあ録音を始めようというときに、ジュゼッピは私のほうを向いて言ったんだ。『俺から盗む気なら、ぶっ殺してやるからな』 ミルフォードは困惑していたね。ジュゼッピを録音してくれと言ってきたのは彼だったから…。なのに私が録音の手はずを整えてあげたら、殺すと脅迫されたんだ」

「あるとき、私はエンジニアとコントロールルームにいたんだが、彼らが演奏していた曲が衝撃的なまでに美しくてね。完全に自発的で、まるでアドリブでコメントを交わし合う華麗な会話のようだった。そのとき突然、私は「シュルシュル」という音を聞いた。録音テープが終わってしまったんだ。エンジニアと私はあまりにも彼らの音楽に没頭していて、テープが無くなりそうなことに気づいていなかったんだね。『あーあ、この素晴らしい音楽は失われてしまったんだなあ。途中で中断されて、おしまいだ』と思ったよ。リチャード・アルダーソンがエンジニアだったんだけど、彼はインターコムで『ジュゼッピ、テープが切れた』と伝えた。そしたら間髪を入れずジュゼッピは、『止まったところまで巻き戻してくれ。そこから続けるよ』と言ったんだ。で、アルダーソンが言われたとおりに巻き戻して数小節再生し録音ボタンを押したら、連中は彼らが録音が止まるまで演奏していたところから正確に再開したんだ。どのあたりで終わったとか全く分からなかっただろうに。現実とは思えなかったよ」

このエピソードは、ローガンの音楽が持つ驚異的な即興性と、彼が内面に抱えていた狂気と天才性が紙一重であったことを物語っています。彼の音楽は従来の価値観では測れない、「何か」を確かに持っていたのです。

半世紀の沈黙と奇跡のカムバック:失われた巨匠の物語

ジュゼッピ・ローガンは、1960年代半ばに2枚のアルバムをESP-Diskに残した後、忽然とジャズシーンから姿を消しました。彼の失踪については、精神障害やドラッグによるものなど、様々な憶測が飛び交いました。多くの人々は、彼が麻薬の過剰摂取で亡くなったと考えていました。

しかし、2008年、驚くべきニュースが世界を駆け巡ります。なんと、ローガンがニューヨークの公園でホームレスの状態で発見されたのです。この発見は、まるで戦前のブルースマンの物語を彷彿とさせ、一部のジャズ愛好家の間で大きな話題となりました。楽器を与えられた彼が公園で演奏する姿がYouTubeに投稿され、彼の生存が確認されたことで、再び音楽活動を再開するきっかけとなったのです。

マット・ラヴェルによれば、ローガンは音楽活動が始まる前には、生計を立てるためにニューヨークの地下鉄や公園で演奏していたそうです。1966年の短編映画では、イーストビレッジの自宅で家族と犬の散歩をするローガンの姿が捉えられており、ドアには「ジュゼッピ・ローガン/音楽教師/全楽器/ボーカルコーチ」と手書きの看板が掲げられていました。この映像で彼は、「他の専門職の人々がその仕事で家族を養えるなら、なぜ私にはできないのか?」と問いかけています。彼の音楽に対する深いコミットメントと、自由を求める精神は、彼の人生そのものであったと言えるでしょう。

 「彼の音楽への情熱は極限的だった。他の何よりも音楽が本当に重要だったんだ。ジュゼッピは、音楽の奥深くにどれだけ入り込みたいかという思いにほとんど飲み込まれていたような人物だった。彼の人生の他のすべては、この彼が持っていた第一の指令に繋がっていたんだ」 マット・ラヴェル

2010年には、実に45年ぶりとなるカムバックアルバム『The Giuseppi Logan Quintet』がリリースされ、世界中のジャズファンを驚かせました。この復帰作は、彼の音楽への情熱が失われていないことを証明し、その独特のサウンドは多くの人々の心を掴みました。ローガンは2020年4月17日に84歳でニューヨークにて逝去しましたが、その晩年まで音楽への探求を続けていました。

マルチリード奏者としての才能と創作意図

ジュゼッピ・ローガンは、単にサックス奏者であるだけでなく、アルトサックス、テナーサックス、パキスタンオーボエ、バスクラリネット、フルート、そしてピアノを操るマルチリード奏者でした。特に「パキスタンオーボエ」という珍しい楽器を使用していたことは、彼の音楽の多様性と探求心を示しています。

彼の音楽的背景には、ニューイングランド音楽院での体系的な教育があり、クラシックな作曲知識も持ち合わせていました。実際、ESP-Diskでは、ローガン作曲の弦楽作品をフィーチャーした3枚目のリーダー作の準備も進められていたといいますが、テープが失われ、実現することはありませんでした。

彼の音楽は、時に「原始的で子供っぽい」と評される独特の音色や、完璧とは言えない音程を持つことがありますが、それは彼が意図的に伝統的な音楽の枠組みから離れ、純粋な感情表現を追求した結果であるとも言えます。あるジャズ評論家が「初心者にサックスを渡しても、1時間後にはこのぐらいは吹けているだろう」と表現しつつ、そのブレない音楽性に感動を覚えたように、ローガンの音楽には技術を超えた深い魅力があります。

ESP-Diskのアルバムライナーノーツでは、フリージャズが「社会的、歴史的、心理的、音楽的制約から解放された」音楽であると定義されています。ローガンの音楽はまさにこの定義を体現しており、聴く者自身の「自由」を問いかけるような、示唆に富んだ作品群なのです。

ジュゼッピ・ローガン:聴くべき名盤と共演者たち

The Giuseppi Logan Quartet (ESP-Disk, 1965)

ジュゼッピ・ローガンのディスコグラフィーは多くありませんが、そのわずかな作品群はフリージャズ史に大きな足跡を残しています。ここでは、彼の音楽を深く理解するための必聴アルバムを厳選してご紹介します。

ESP-Diskからの記念すべきデビュー作であり、フリージャズの金字塔とされています。

特徴: ドン・プーレン(ピアノ)、エディ・ゴメス(ベース)、ミルフォード・グレイヴス(ドラム、タブラ)という当時のトップミュージシャンたちが参加しています。彼らの超絶技巧がローガンの個性的な演奏を支え、予測不能ながらも凝縮されたアンサンブルを生み出しています。

聴きどころ: 特に「Dance of Satan」は印象的なメロディーラインで始まり、ローガンのパキスタンオーボエが奔放に舞い踊る名演です。この曲は後に、ロズウェル・ラッドのアルバムでも再演されています。また、「Tabla Suite」でのパキスタンオーボエの「寛大な、不器用な装飾音」 や、「Bleecker Partita」におけるコルトレーン的なテナーサックスの即興 も聴き逃せません。アルバム全体に漂う「傾いた魅惑」 が、聴く者を引きつけます。

入手方法: この名盤は再発されており、現在ではCDやダウンロードで入手可能です。カセットテープでもリリースされています。

More (ESP-Disk, 1966)

このセカンドアルバムは、ESP-Diskでの彼の初期録音をさらに深掘りする作品です。

特徴: 1stアルバムのセッションにおける未発表テイクに、1965年5月1日にニューヨークのタウンホールで録音されたライブ音源が追加されています。ベースはレジー・ジョンソン が担当しています。彼の多楽器演奏がより明確に示され、特にピアノソロが含まれているのが特徴です。

聴きどころ: 「Curve Eleven」は、ローガンによるソロピアノの即興で、彼の内面の葛藤や魂の叫びが感じられる、非常に個人的な作品です。マット・ラヴェルは、この曲におけるローガンの「音楽につきまとっていた、あるいは付きまとっていた何か」を感じると述べています。また、バスクラリネットが印象的な「Shebar」 や、失われた感情を表現する「Wretched Sunday」 も必聴です。ファーストアルバムと比較して、「よれよれ感」が薄れ、より攻撃的でまとまった即興演奏が展開されているという評価もあります。

入手方法: 長らく入手困難でしたが、現在では再発盤がリリースされており、CDやダウンロードで手に入れることができます。

The Giuseppi Logan Quintet (Tompkins Square, 2010)

45年もの長きにわたる沈黙を破り、ローガンが奇跡のカムバックを果たした感動的な作品です。

特徴: デイヴ・バレル(ピアノ)、フランソワ・グリヨ(ベース)、マット・ラヴェル(トランペット、バスクラリネット)、ウォーレン・スミス(ドラム)といった実力派ミュージシャンたちが、ローガンを温かくサポートしています。その演奏は予想に反してオーソドックスな要素も含みつつ、ローガンが音楽を演奏する喜びがストレートに伝わってきます。

聴きどころ: 「Over the Rainbow」では、その不安定ながらも心に響くサックス演奏が、聴く者に深い感動を与えます。チャーリー・パーカーの「Lover Man」を彷彿とさせる、精神的に不安定な時期の演奏のような危うさがありますが、その裏にはローガンの長年の音楽への渇望と、再び演奏できる喜びが詰まっています。

入手方法: CDやデジタルダウンロードで入手可能です。

The Giuseppi Logan Project (Mad King Edmund, 2012)

Giuseppi Logan – The Giuseppi Logan Project – Vinyl (Gatefold, LP, Album),  2012 [r4049128] | Discogs

カムバック後の彼の新たな展開を示す、意欲的なアルバムです。

特徴: ニューヨークのエクスペリメンタル系ミュージシャンたちを集めて2011年10月に録音されました。プロデューサーはエド・ペターセンで、彼自身もギターで参加しています。ローガンはオリジナル曲に加え、ジョン・コルトレーンの「Spiral」やデューク・エリントンの「Satin Doll」といった古典的なジャズ曲のカバーにも挑戦しており、彼の音楽性の幅広さを見せています。

聴きどころ: 全体的にマイルドな演奏で、円熟味を増したローガンの魅力が引き出されています。音が出ていなかったり、音程がずれていたりする部分も、巧みに音楽に取り込まれており、そのユニークさが際立っています。従来のローガンの音楽とは一味違う、新しい試みが感じられる作品であり、ジャズファンだけでなく、ロックファンにもお勧めできる一枚です。

入手方法: プロデューサーであるエド・ペターセンのレーベル「Mad King Edmund」からリリースされており、CDやダウンロードで入手可能です。

ジュゼッピ・ローガンが教えてくれた「自由」

ジュゼッピ・ローガンの音楽と生涯は、私たちに音楽の「自由」とは何かを深く問いかけます。技術的な完璧さだけではない、心の奥底から湧き上がる感情を、ありのままに音として表現することの尊さ。どんな困難な状況に陥っても音楽への情熱を失わず、再びステージに立つという不屈の精神。彼の物語は、ジャズという音楽がいかに深く人間性と結びついているかを示しています。

彼の音楽は、ときに挑戦的に聞こえるかもしれませんが、その向こうには、彼が追い求めた真の「自由」と、聴く者の心を揺さぶる普遍的な魅力が隠されています。この「想像を絶する下手くそさ」とも評された個性が、実は私たち自身の音楽に対する固定観念を打ち破り、新たな聴取体験へと導く鍵なのです。

この記事を通じて、ジュゼッピ・ローガンの音楽に少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。ぜひ、彼の作品を実際に聴いて、あなた自身の「フリージャズ」体験を始めてみてください。そしてその感想をシェアしていただけたら、これほど嬉しいことはありません。あなたのジャズの旅が、ジュゼッピ・ローガンの音楽によってさらに豊かになることを願っています。

※ ローガンさんは2020年4月17日、クイーンズ区ファー・ロックアウェイの介護施設で、武漢発祥の新型コロナウィルスにより亡くなりました。


参考文献

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  • Excerpts from “downbeat.com June 2010 u.K. £3.50”
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  • Excerpts from “ジュゼッピ・ローガンを振り返る – Masayuki Hatta a.k.a. mhatta”
  • Excerpts from “ニューヨーク・アート・カルテット – Wikipedia”
  • Excerpts from “想像を絶する下手くそさとはもう言わせないぞ!Giuseppi Logan”

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