クラシック音楽

十月の川 ── スメタナ《モルダウ》、耳を失った月に書かれた十九日間

合唱の定番『モルダウ』に隠された秘話。スメタナが完全失聴の中で書き上げた19日間の軌跡や、名曲の背景にある歴史と記憶を辿ります。秋の夜長、深煎りコーヒーの香るとある喫茶店で明かされる、もうひとつの『モルダウ』の物語。
クラシック音楽

ゴジラと中国ピアノ曲の影にいた偉人。越境の作曲家チェレプニンとは誰か?

ゴジラのテーマを生んだ伊福部昭や中国の《牧童短笛》を見出した異色の作曲家チェレプニン。ロシア革命を経て世界を巡り、日中の音楽史に巨大な足跡を残した「越境者」の波瀾万丈な生涯と独自の音楽理論、おすすめの聴きどころを4章で分かりやすく解説します。
ジャズ

「音の半分が息」の衝撃 ― 名盤4枚で解剖するベン・ウェブスター、唯一無二のバラードと濁り

ジャズ専門の中古レコード店で、かれこれ30年ほど店番をしています。その前は10年ほどジャズ喫茶のカウンターにいました。合計40年、他人がレコードを選ぶ姿を眺めて過ごしてきた人間です。その40年でいちばん多く「これは誰ですか」と聞かれたサック...
洋楽

ニック・ドレイクとは誰か?26歳で逝去した孤高の天才の生涯とアルバム全3枚を徹底解説

生前は無名でありながら、死後世界中で愛されるシンガーソングライター、ニック・ドレイク。わずか3枚のアルバム、変則チューニングが生む独自のサウンド、そして26歳の早世まで。時代を超えて心を揺さぶり続ける彼の音楽の魅力を4つの角度から徹底解剖します。
邦楽

デパートは消えても歌は残った。「有楽町で逢いましょう」と昭和32年の雨の喫茶店

「有楽町で逢いましょう」は、なぜデパートが消えた後も生き残ったのか?1957年の有楽町を舞台に、フランク永井の「クルーナー唱法」と吉田正・佐伯孝夫による名曲の設計図を紐解きます。事実の確かさを三段階で示しながら巡る昭和歌謡&街歩きコラム。
クラシック音楽

短三度、せり上がる ── ヴェルディ『アイーダ』凱旋行進曲、歓声の底にいる一人

ヴェルディ『アイーダ』凱旋行進曲。祝祭の響きの中に隠された「短三度」の転調と、群衆の中で一人凍りつくヒロインの孤独とは。雨の音楽喫茶で語られる、名曲の真実と名盤の歴史。
クラシック音楽

マーラーとの対話から読み解くシベリウス第3番:構造の秘密とあわせて聴きたい4曲

シベリウスの交響曲第3番はなぜ「地味」と言われ、いかにして「化ける」のか?元オーケストラのヴィオラ奏者が、1907年の成立背景や30分の密度の高い構造、名盤比較までわかりやすく解説。聴くたびに味わいが深まる北欧クラシック音楽の傑作へご案内します。
ジャズ

ジャズが新しい波に乗った日:フレディ・ハバード『Red Clay』からたどる、1970年黄金のサウンド

中古レコード店で一番売れた名盤、フレディ・ハバード『Red Clay』を徹底解説。録音背景や5人の名プレイヤーの化学反応、ロックとソウルに挑んだ1970年の熱量を、ジャズ初心者にも分かりやすく紐解きます。
洋楽

ヤードバーズの音を解剖する ── ファズ、フィードバック、ツェッペリンへ継承された「発明」の真実【後編】

ファズやフィードバックを武器に「面としてのギター」を打ち立てたヤードバーズ。ベックやペイジの奏法解剖から、ジャケ裏の落書き、映画『欲望』での破滅、そしてレッド・ツェッペリンへと引き継がれた音の設計図まで、彼らが残した革命の全貌を読み解きます。
洋楽

ヤードバーズとは?クラプトン・ベック・ペイジを擁しながら「売れなかった伝説」の真実【前編】

3大ギタリストを輩出しながら、なぜヤードバーズはヒットチャートで負け続けたのか?「レイヴ・アップ」という発明や過酷なツアー裏話から、商業的敗北の影でハードロックやサイケの原型を生み出した「方法論」の全貌を音楽史の視点で紐解きます。