クラシック音楽

「かなし」の行方 ── モーツァルト《弦楽五重奏曲ト短調 K.516》と、小林秀雄の一行

小林秀雄『モオツァルト』の有名フレーズ「疾走する悲しみ」。実は交響曲第40番ではなく《弦楽五重奏曲 K.516》を指している?古語「かなし」の深い意味や名盤(バリリ/ブダペスト)の聴き比べとともに、夕暮れの喫茶店で繰り広げられる対話の物語。
クラシック音楽

【建築と現代音楽】数学で作曲した異才、ヤニス・クセナキスを体感する6曲の道しるべ

この記事の(架空の)書き手:高峰 響(たかみね ひびき)大学で建築構造を学び、ホール音響の設計に携わったのち、「建築と音楽のあいだ」をテーマに現代音楽を紹介している音楽ライター。難しい話を、コーヒー片手の雑談くらいの温度で伝えるのがモットー...
ジャズ

ジャック・ディジョネット『Special Edition』1961年とロフト・ジャズを繋ぐ名盤

ジャック・ディジョネットの名盤『Special Edition』をジャズ喫茶店主が徹底解説。ピアノ無しの4人編成、ドルフィーへの献呈、コルトレーン曲の意図まで。「点」ではなく「線」で聴くことでアルバムの深みがわかる入門ガイドです。
洋楽

【名盤解説】17分39秒の超大作から始まる電子音楽の金字塔 ― タンジェリン・ドリーム『Phaedra』

中古レコード店主が語る、タンジェリン・ドリームの名盤『Phaedra』(1974年)。ムーグやメロトロンの秘密、名曲誕生の逸話から「ベルリン・スクール」の背景まで、初心者にも分かりやすく解説。半世紀愛される電子音楽の古典を味わう決定版ガイド。
邦楽

1985年の「卒業」が今も古びない理由。歌詞のズレと揺れる歌声から名曲の正体に迫る

1985年2月21日に発売された斉藤由貴の「卒業」。作詞・松本隆、作曲・筒美京平が仕掛けた「泣かない少女」の構造と、時代を超えて心をとらえ続ける名曲の秘密を、感傷ではなく緻密な設計図として読み解きます。
クラシック音楽

十月の川 ── スメタナ《モルダウ》、耳を失った月に書かれた十九日間

合唱の定番『モルダウ』に隠された秘話。スメタナが完全失聴の中で書き上げた19日間の軌跡や、名曲の背景にある歴史と記憶を辿ります。秋の夜長、深煎りコーヒーの香るとある喫茶店で明かされる、もうひとつの『モルダウ』の物語。
クラシック音楽

ゴジラと中国ピアノ曲の影にいた偉人。越境の作曲家チェレプニンとは誰か?

ゴジラのテーマを生んだ伊福部昭や中国の《牧童短笛》を見出した異色の作曲家チェレプニン。ロシア革命を経て世界を巡り、日中の音楽史に巨大な足跡を残した「越境者」の波瀾万丈な生涯と独自の音楽理論、おすすめの聴きどころを4章で分かりやすく解説します。
ジャズ

「音の半分が息」の衝撃 ― 名盤4枚で解剖するベン・ウェブスター、唯一無二のバラードと濁り

ジャズ専門の中古レコード店で、かれこれ30年ほど店番をしています。その前は10年ほどジャズ喫茶のカウンターにいました。合計40年、他人がレコードを選ぶ姿を眺めて過ごしてきた人間です。その40年でいちばん多く「これは誰ですか」と聞かれたサック...
洋楽

ニック・ドレイクとは誰か?26歳で逝去した孤高の天才の生涯とアルバム全3枚を徹底解説

生前は無名でありながら、死後世界中で愛されるシンガーソングライター、ニック・ドレイク。わずか3枚のアルバム、変則チューニングが生む独自のサウンド、そして26歳の早世まで。時代を超えて心を揺さぶり続ける彼の音楽の魅力を4つの角度から徹底解剖します。
邦楽

デパートは消えても歌は残った。「有楽町で逢いましょう」と昭和32年の雨の喫茶店

「有楽町で逢いましょう」は、なぜデパートが消えた後も生き残ったのか?1957年の有楽町を舞台に、フランク永井の「クルーナー唱法」と吉田正・佐伯孝夫による名曲の設計図を紐解きます。事実の確かさを三段階で示しながら巡る昭和歌謡&街歩きコラム。